第11景 菊名マンション~富士山とプリンスホテルが仲良く並んで見えます

法隆寺交差点を背に綱島街道に沿って菊名方面へしばらく行くと、右手側に菊名小学校へ続く坂道が見えてきます。
ちょっとした急勾配ですが、道なりに歩いて行きますと道路の道幅が急に狭くなり、とても2車線分も取れそうもないところで、車のすれ違いが大変です。
そんな道路事情にも配慮しながら進んでいきますと、進行方向右手側が上の宮とあります。この場所がれっきとした鶴見区内であることは間違いありません!
一方の左手側になると菊名と言う地番となりますので、こちらは紛れもなく港北区の区域です。
つまりこの道路そのものが区境になっていて、道路の向こう側とこちら側とでちょっと移動しただけでも区の地名が変わってしまうという少々厄介な地域でもあります。
と言うことで、車の通行と地番の確認に注意を払いながら、菊名マンションの手前で新横浜方面を眺めますと、晴れた日には富士山とプリンスホテルとが仲良く並んでいる絵模様を楽しめます。
とは言え、狭い道である上、車の往来も激しいので、その行き違いがあるたびに両方の車の調整に難儀する様を度々目撃します。
と言うことで、景色を楽しむ際にはくれぐれも車の往来にはご用心ください。

第12景 菊名マンション その2 ~富士山とプリンスホテルとが重なって見えます

菊名マンションの前を通り過ぎてちょっと歩いただけで、道路の左手側(つまり港北区側)に再び広々とした見晴らしが。
ウーン、たった数メートル移動してみただけなのに、仲良く並んで見えていた富士山とプリンスホテルとがなんとぴったり重なって見えるのです。
こうした光景は鶴見区内でもちょっと目にする機会は少ないないだろうと考え、その2として百景にセレクトしてみることにしました。
季節の移ろいや時間の経過によって刻々と変化していく光景を
「絵画」や「浮世絵」で表現した古の人々の美意識を追体験するつもりでこの景色を味わうのも一興かもしれません。

第13景 ユナイト菊名~一押しの眺望です

菊名小学校を通り過ぎてなおも数分進んでいくと、左手側に急勾配の坂道が見えてきます。
そこにユナイト菊名バンベルグと言う、何やらドイツの都市名を思わせるような建物名が現れてきましたら、お目当てのスポットです。
そのマンションには菊名と言うネーミングがついていますが、地番が上の宮2丁目3とありますので、紛れもなく鶴見区内にあります。
もっと見晴らしの良い場所がないかと欲張ってマンションのすぐ横に立ってみる見ると眺望はバッチリ。
鶴見のシンボルとも言うべき電波塔はもちろん、さらに視界を広げていくといくつものビル群が林立している光景も広がります。
通りすがりの人に尋ねてみると「あー、あのビルねぇ、多分新宿のビル群だと思うよ」との返事。
まさか!いくらこの場所の見晴らしが良いからといって、新宿の高層ビル群が見えるはずはないだろう!と言うことで、改めてネットで調べてみると、
どうやら鹿島田のビルらしいと判明。その向こう側に見える建物は、川崎駅前にあるビル群のようです。
ただ眼下の坂道が大変な急勾配ですし、あたりの狭い空間を動き回って眺望に夢中になったりすると、ちょっとした危険が伴いますので見学の際にはご用心を。

第14景 北寺尾7丁目32 ~ここからもランドマークタワーが見えます!

第13景を後に、道なりに数分。
そのまままっすぐ進んでしまうと大豆戸町や師岡(つまり港北区)に入ってしまうので、獅子が谷の森へと方向転換をするのですが、
この道もまたまた港北と鶴見の区境になっていて、地番の特定がややこしいところでもあります。
北寺尾側にこれは!と思わせるスポットがありましたが、いずれも百景の条件にかなうものではありませんでした。
しかしこの14景の場合は、百景の条件がかなう、まさにどんぴしゃの好適地。
道の上からよりも坂をちょっと下って眺めてみると、真正面にランドマークタワーがくっきりと浮かび上がって見えます。
夏の夜ともなると横浜港の花火大会が、そしてお正月には初日の出を楽しむ人々がたくさん集まって、
地域にとってちょっとした人気スポットにもなっているとか。

第15景 北寺尾7丁目23~名所が勢ぞろい

いよいよ大物景観、見参です!
14 景を後に、道なりに進んでいくと、やがて急勾配の坂があり、そこを登り右折していくと、大展望が拝めます。
視界が扇状に広がっていますので、ランドマークタワーを始め、コンチネンタルホテルといったみなとみらいのビル群が目の前に勢ぞろい。
さらに目を凝らすと東電火力発電所の2本の煙突タワーやベイブリッジ、つばさ大橋が見えます。
少し横へ視線を移すと、鶴見の名物の1つとも言うべき馬場の貯水槽も黒々とした姿を表しています。
丘陵地や高台までびっしりと人家が立ち並んでいる鶴見区内にあって、これほど見事な展望が開かれているところはあまり無いのではないでしょうか。
それだけに眺望第一の貴重な勝景地として、未来永劫に残したいとの思いに駆られる最大級の好適地です!
しかし目の前に見えている坂道はかなりの急勾配で、年配者がこの斜面を上っていくのには、いささかのためらいがあるかもしれません。
いや、物事は考えようで、苦労して坂の上まで登りきった達成感と目の前に広がる眺望の満足感と相乗して心と体の疲れを癒してくれるかもしれません。
思い切って目の前の急坂に挑戦してみるか、それとも回り道をしてもっと楽なコースを試みるか。あなたならどうしますか・・・?